潜在意識を書き換える効果的なアファメーション(瞑想)

アファーメーションをすると夢が現実のものになるとか、望んだ現実が引き寄せられるとかよく言われますが、潜在意識の書き換えという観点から考えてもアファーメーションは効果があります。
ただ、正しい方法で行わないとアファーメーションは効果がないばかりでなく、自分の望む現実と逆の状態を現実化してしまうこともあるので、注意が必要です。
この記事では、効果的なアファメーションの方法と瞑想を組み合わせる方法をお伝えします。少しでもお役に立てれば幸いです。
潜在意識を書き換える方法としてのアファーメーション
潜在意識は私たちの過去の記憶の書庫のようなものであり、私たちの誕生から現在までの出来事やそれにまつわる感情が保管されているものです。
この点について、詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。
そして、潜在意識には時間という観念はなく、過去の出来事も現在の出来事もいつも現在のものと捉えています。
また、未来のことを思い描くということも潜在意識はできません。
そして、潜在意識が理解するのは、私たちが脳に描くイメージと言葉です。そして、そのイメージに臨場感があれば、それが未だ現実のものでなくても、現実であると認識します。
目の前の現実と臨場感をもって描かれた望む未来の姿のイメージは区別がつかないのです。そして、潜在意識は、その臨場感あふれるイメージと目の前にある現実に乖離あるいはギャップがある場合には、そのギャップを埋めようとして、必要な情報を探し出そうとします。
目の前の現実を臨場感あふれるイメージに一致させるように働くのです。
この脳に描き出すイメージを具体的な言葉にして、潜在意識に入れていくための方法がアファーメーションです。
アファーメーションの注意点
A 臨場感あふれるイメージ
現実化させたい未来のイメージは、臨場感あふれるものでなくてはなりません。心のどこかで、『そんなこと起こるはずがない。』と思いながらアファーメーションをしても、潜在意識にはお見通しです。
そのアファーメーションに臨場感はないのです。
臨場感あふれる未来のイメージ、自分の姿は最初は難しいかもしれません。誰も見ていないのですが、気恥ずかしい気持ちになるかもしれません。でも、英語のアファーメーション(affirmation)の意味は、『肯定』『確認』『断言』というものです。
自分で描いた未来の自分の姿を自分が肯定し、確認し、そうなることを自分自身に対して断言、宣言するのです。照れたりする必要はありません。
自分にはその未来が相応しいのである、と信じることが大切です。
その臨場感を出すために、文章の主語は『私は』と1人称を用います。
B 現在形
先にも説明していますが、潜在意識は常に現在の出来事と思っています。過去も未来も観念できません。
未だ実現していない未来ですが、現在形で表します。『~である。』と。
『~できますように。』は潜在意識からすると、今はできていない状態を観念するので、できるようになりたいという意味は伝わりません。
謙虚になる必要は、アファーメーションにおいてはありません。
C 肯定形
潜在意識は、否定形というものを理解しません。実現したい未来を描いたら、それが今実現している状態を肯定形の文にして表現しましょう。
D 感情を込める
誰でも過去に凄く嬉しかった経験や感動した出来事、思い出すだけで顔がほころぶような体験があると思います。潜在意識はその感情を記憶しています。そして、あなたが描く未来のイメージが実現したとして、その感情を味わうようにすることが、潜在意識は過去の出来事にまつわる感情を味わい、臨場感がさらに高まることになります。
ですから、未来の自分の姿をイメージしたら、最高に嬉しかった時の感情を思い出して、それに浸るようにしましょう!
顕在意識と潜在意識の関係
目の前の現実に私たちが対処しているとき、私たちの意識は顕在意識にあります。その時に同時に未来のイメージを描いて、過去の嬉しかった体験を思い出すのは困難です。
潜在意識に向けてアファーメーションをするのに適しているのは、顕在意識ができるだけ低い時、脳波がアルファー波やシータ波になっているときです。
この脳波と潜在意識へのアプローチについては、こちらの記事をご覧ください。
脳波がシータ波になっているときだけでなく、ゆったりと心を落ち着ける時間と場所が確保できればアファーメーションはいつでも、どこでもできます。
アファーメーションの回数が多い方が効果も上がりやすいと言われています。
さらに、もっと積極的に潜在意識にインプットしたいという方にお薦めしたいのは、瞑想をしながらのアファーメーションです。
瞑想がなぜ効果的なのか
瞑想をしながらアファーメーションを行うと、瞑想により顕在意識が発現するのを抑えられるので、瞑想中に描くイメージや言葉が潜在意識に入りやすくなります。ですから、より効果的により早く、望むイメージの現実化が可能になると言えます。
瞑想というと堅苦しく思われがちですが、最初は10分くらいから時間のある時に始めてみるといいでしょう。
気軽に始めて自分に合う方法を見つけて行けばいいと思います。
A 瞑想の基本と基本姿勢
ヨガや気功などを習ったことのある方でしたら、瞑想のための座り方も経験したことがあるかもしれません。
できれば床に座って(カーペットや畳などが敷いてあっても構いません。)、背筋が伸びる状態で胡坐(あぐら)をかきます。このとき、お尻の下に座布団などを入れて、身体全体を安定させるようにするといいでしょう。後ろの方が少し高いくらいでも大丈夫です。
足の組み方によって、私が習った気功の教室では次の3つの座り方がありました。
①結跏趺坐(けっかふざ)
3つの姿勢の中でもっともキツイ姿勢です。
先ずは、右足を左の腿の上に置き、次に、左足を右の腿の上に持ってきます。人によって身体の硬さは違いますので、無理はしないことです。
右足と左足の順番が逆でも構いません。
結跏趺坐はできる人のほうが少ないかもしれません。
最初は無理せずに5分からはじめ、10分、15分と伸ばしていくのがいいでしょう。
②半跏趺坐(はんかふざ)
半跏府座は、結跏趺坐の下の足を腿に掛けない組み方です。この場合も、どちらの足を上にしてもかまいません。
自分の描いたイメージが吸う息とともに身体の下から上に上昇するイメージ、吐く息とともに頭のてっぺんからお尻の辺りに抜けていくイメージを描くといいでしょう。(呼吸の仕方は後ほど説明します。)
③安楽座(あぐら)というもので、③は瞑想のあぐらです。
安楽座は、足を腿には乗せずにそのまま下の置きます。この姿勢が一番取り組みやすいので、初めての方はこれをお薦めします。
B 瞑想の基本
瞑想は心を落ち着けて頭の中を空っぽにする、つまり、顕在意識をできるだけ抑えて潜在意識にアクセスするために行うものです。
目は軽く瞑りましょう。私の気功の先生は、一条の光がそっと入る程度に瞑ることを勧めていました。
手は軽く両ひざの上で開いてもいいですし、親指と人差し指で輪を作ってもかまいません。ヨガのクラスでは後者の形が多いように思います。
目の前に消え入りそうなロウソクがあるとイメージして、それを吹き消さないように気をつけて呼吸してください。
次に呼吸の仕方です。
先ずは、口をすぼめて身体中の空気を全部吐ききるつもりで息を吐きます。肺だけでなく、お腹の中の空気も全部吐きだすようにゆっくりと息を吐きます。
次は、口を閉じて、鼻から新鮮な空気を少しずつゆっくりと吸います。
空っぽになった肺やお腹にもたっぷりと酸素を供給するつもりで、丁寧に息を吸います。
この吐く、吸うを一つのセットとして、最初にイメージしたロウソクを吹き消さないようにそうっと吐いて、ゆっくり吸います。
ロウソクのことだけ意識して、呼吸を続けます。
ロウソク以外のことが頭から無くなったら、自分のアファーメーションを小さな声で囁くように、声に出さなくても心の中でもいいので、繰り返しましょう。
なりたい自分の姿をイメージして、言葉にしましょう。
その姿になり切って、いい気分を味わいましょう。
これを繰り返してください。
最初は5分でも、10分でもいいのでやってみてください。
段々と時間が伸びていくと思います。
静けさの中で行うことがこのロウソクの瞑想ではちょっとした秘訣です。
C 瞑想BGM
でも、もし雑念が湧いてきてロウソクに集中できないとか、足のことが気になって集中できないという問題が生じた場合には、瞑想用のBGMを利用してもいいでしょう。
YouTubeにはたくさんの瞑想用BGMがアップされています。
特に、528Hzという周波数は別名 “愛の周波数” とも呼ばれ、この周波数を含む音楽に聴き入るとリラックス効果が得られるということで、評判にもなっています。
副交感神経にスイッチが入る音楽ということで、リラックスできる効果もあるようです。もちろん、他の周波数でも構いませんが、自分の感覚に合う音楽を見つけてBGMとして利用することもお勧めです。